ロルカナ第13弾「ヴァインズ・アタック!」エメラルド注目カード

ロルカナ第13弾「ヴァインズ・アタック!」エメラルド注目カード

2026年7月17日に発売されたディズニー・ロルカナTCG日本語版第13弾「ATTACK OF THE VINE! ヴァインズ・アタック!」(JA13、全245種)。つる植物が世界を侵食していく本弾のテーマにふさわしく、エメラルドインクには手札干渉やディスカード、そして頑強なロケーションなど、じっくり相手を絞め上げるカードが揃った。本稿の各カードのスタッツ・効果テキストは、Ink-Parkチームが保有する公式カードデータベース(全弾の日本語カードテキストを収録したスプレッドシート)で裏取り済みの内容に更新している。

トッド【かしこいきつね】《JA13 81/207》

トッド【かしこいきつね】《JA13 81/207》の画像

『きつねと猟犬』のトッドをモチーフにした3コストキャラ。1/2というオンボードのスタッツは戦闘向きではないが、プレイするだけで実質2枚引いて1枚捨てる「ルーティング(探る)」効果を内蔵しており、コスト以上の仕事をする。低コストでハンドの質を整えられるため、序盤の息切れを防ぎつつ、次のターン以降に強いカードへ繋げる潤滑油として機能する。

コンボ考察:ディスカードそのものを利用する墓地(捨て札)参照カードと好相性なのはもちろん、単純に「捨てるカードを選べる」ことでインク基盤��アクションの取捨選択がしやすくなる点も見逃せない。後述の《ドクター・ブッシュルート》のような高コスト帯へのアクセスを早める潤滑油として、エメラルド系デッキの初動を支える一枚になりそうだ。

マダム・ミム【ハチドリ】《JA13 86/207》

マダム・ミム【ハチドリ】《JA13 86/207》の画像

『王様の剣』の名場面、姿を変えて追いかけっこをするミムのハチドリ形態を描いた2コストカード。回避持ちのため相手からチャレンジされにくく、低コストで場に居座らせやすい。もう一つの能力「こういうのが大好きなのさ」は、インクレス過多による手札事故を防いでくれるものであり、序盤にきてしまった『Under The Sea』などの高コストインクレスカードをインクにおくことも可能としてくれる効果だ。

コンボ考察:回避持ちの低コスト壁として単体ではイマイチだが、手札全体に影響するテキストを持つため、インクレスによる手札事故をなくし、やりたい動きを制限なくできるようになりそうだ。

ドクター・ブッシュルート【悪の植物学者】《JA13 92/207》

ドクター・ブッシュルート【悪の植物学者】《JA13 92/207》の画像

『ダックテイルズ』悪役、ブッシュルート博士を植物のような姿で描いたレアカード。5コスト4/3というスタッツ自体も十分戦えるが、真価は魔除(対戦相手はチャレンジ以外でこのキャラクターを選べない)で対象に取られにくい上、「刃には葉を」でチャレンジしてきた相手にディスカードを強要する点にある。相手からすれば、殴っても手札を失うだけなので迂闊にチャレンジできないが、ロア値が3であるため、場にでて来た際にはかなり厄介なキャラクターになると言える

コンボ考察:魔除且つ高スタッツなため、「Under The Sea」や、「コワすぎる光景」での処理がされず、ほとんどの場合かチャレンジによる1:1交換を迫られる。その上に、ハンデス効果があるので、出てきた時の厄介さは簡単に想像ができる。

ムーシュー【姑息な龍】《JA13 97/207》

ムーシュー【姑息な龍】《JA13 97/207》の画像

『ムーラン』のムーシューを描いた3コストのレジェンダリー。回避を持ちながら3/2というアタッカーとしても十分なスタッツを両立し、さらにクエストのたびに「相手の手札が自分より多いか」を参照して追加ドローが狙える。

コンボ考察:ここで面白いのは前述の《トッド》との噛み合わせだ。トッドで自分の手札を増やしすぎると、ムーシューの条件(相手の方が手札が多い)を満たしにくくなる。逆に《ドクター・ブッシュルート》や《つるの貫き》で相手のリソースを圧迫しつつ、自分の手札は使い切っていくようなプレイングをすると、ムーシューが毎ターン追加ドローを引き込める好循環を作れる。

つるの貫き《JA13 102/207》

つるの貫き《JA13 102/207》の画像

2コストで確定2ダメージを飛ばす、シンプルながら貴重な除去アクション。特筆すべきは「耐久(Resist)によって減らされない」という一文で、ダメージ軽減を持つ相手キャラクターに対しても額面通りのダメージが通る。エメラルドは本来除去に乏しい色だが、この1枚があることで対応力が上がっている。

コンボ考察:単体でキャラクターを倒しきるには火力が足りない場面も多いため、チャレンジや他の火力源との合わせ技が基本線。特に《ドクター・ブッシュルート》のような高い意志力を持つ相手キャラクターの体力を事前に削っておき、その後のチャレンジで確実に討ち取る、という「地ならし」の役割で使うと真価を発揮する。

パラダイスの滝【エキゾチックな目的地】《JA13 108/207》

パラダイスの滝【エキゾチックな目的地】《JA13 108/207》の画像

『カールじいさんの空飛ぶ家』の目的地、パラダイスの滝をモチーフにしたロケーション。意志力7という圧倒的な耐久力を誇り、除去されにくい安定したロア源になる。

コンボ考察:移動コスト2は決して安くはないが、一度キャラクターを送り込んでしまえばターンごとに+4ロアという破格の収益を生む。安価で移動しやすい《トッド》や《マダム・ミム【ハチドリ】》のような低コストキャラクターを送り込む���ロケーション詰め」戦略との相性が良く、盤面の攻防から距離を置きつつ着実にロアを稼ぐプランの軸になり得る一枚だ。なお、同じルビーインクの「カールの家」やカール・フレドリクセン【空飛ぶじいさん】ともロケーション連携で組み合わせやすい。

総括:エメラルドは「じっくり削る」色として進化

今回確認した6枚を通して見えてくるのは、エメラルドが持つ「手札干渉・ディスカード」というカラーアイデンティティの強化だ。《トッド》でハンドを整え、《ドクター・ブッシュルート》で相手の手札枚数を揺さぶり、《ムーシュー》自分の手札を蓄え、《つるの貫き》で除去に乏しいという弱点を補いつつ、《パラダイスの滝》で盤面の外からロアを積み上げる——という一連の流れは、単体のパワーカード頼みではなく、デッキ全体でリソ��ス差を作っていくコントロール寄りのゲームプランを志向しているように見える。

著者: ロルカナ博士

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